舌根沈下を起こしていませんか?
自分では気がつかないけれど、妻や子供など家族は知っています。
もし、自分が舌根沈下をしているのなら、是非適切な対応をすることをお勧めします。
決して、たかが舌根沈下と甘く見ないようにしましょう。
舌根沈下の原因は?いびきも関係ある?
舌根沈下とは、字のとおり舌の付け根が下へさがってしまい、喉の呼吸が通る気道を塞いでしまう問題です。
気道を塞げば、とうぜん呼吸は困難になりますから、最悪の場合は窒息死に至るとも言われています。
舌根沈下で窒息死した人がいるかどうかはわかりませんが、少なくとも睡眠時無呼吸症候群になって、眠りが浅くなり、睡眠不足になることは間違いないですし、顔が麻痺したりもします。
舌根沈下が起きてしまう主な原因は下顎の筋肉の力が衰えることです。
元々下顎の筋肉は寝た場合でもある程度緊張をして舌が気道を防ぐことをしないように働いています。
その下顎の筋肉が弱くなると、眠って筋肉を緊張させる力も弱くなって、舌が下がってしまうのです。
ただし、舌根沈下の原因はそれだけではなく、アデノイドや扁桃腺肥大やポリープができたなど、器質的な問題があることをあります。
また単に肥満が原因ということや、睡眠薬を使うことも舌根沈下を引き起こすこともあります。
ですから、一度耳鼻科に舌根沈下の原因について相談することをオススメします。
ちなみに、舌根沈下を原因として、大いびきをかくことはよく知られています。
気道が塞がれて、呼吸ができなくて、苦しくなると、体が強引に大きく呼吸をする時にいびきをかくのは理解できますね。
ですから舌根沈下はいびきと深い関係があります。
舌根沈下の対応は気道確保を!側臥位が可能ならしよう
舌根沈下が起きた時の対応ですが、一番簡単で効果が大きいのは、仰向けに寝るのでなくて横を向いて寝る=側臥位をすることです。
またうつ伏せも同様に舌根沈下に対応できますが、うつ伏せはなんとなく嫌がる人が多いです。
もう一つも、意外と知られていないのがダイエットが根本的な舌根沈下対処として効果があることです。
ダイエットは、腹の脂肪を減らしますが、実はわずかですが舌も脂肪をつきますから、それがダイエットをすると取れて、舌が小さくなります。
舌が小さくなれば、舌が気道をふさぐのも少なくなります。
また同じように、首の周りの脂肪も少なくなれば、やはり気道をふさぐのも少なくなります。
美容のためのダイエットは難しいかもしれませんが、自分の健康そして命を長えるためのダイエットならば、できるのではないでしょうか?
また自分の舌根沈下でなく、介護している両親などが舌根沈下を起こしている場合は、横向きに寝かすこともいいですが、気道を確保するという観点から下顎を持ち上げるということが効果的です。
人工呼吸をする時と同じで、気道をまっすぐにすることで、呼吸が効果的にできるのです。
具体的には、肩の下に枕を入れることで、あごを上げることで気道が確保できます。
舌根沈下予防には何をしたらいい?
舌根沈下を予防するのは、基本的に舌根沈下の対処と同じことで予防ができます。
具体的には、側臥位やうつ伏せで寝ることを心がけて、長期的にはダイエットをすることをおすすめします。
また口呼吸を止めて、鼻呼吸をするのも舌根沈下を予防することが期待できます。
いびき防止のグッズなど、たとえば鼻に貼るテープなどを使うと鼻の穴が開いて楽に呼吸ができるようになります。
つまり口呼吸でなく、鼻呼吸を促進しています。
ちなみに舌の運動をして舌根沈下を防ぐというのは、それほど効果は期待できません。
舌根沈下は眠っている時に起こりますから、いくら舌が運動をできるといっても、緊張をあまりしないので防げないのです。
まったく効果がないというのではなく、思ったほど効果は高くないのです。
簡単で、わりと効果があるのはマウスピースを使うことです。
睡眠時無呼吸症候群の治療用のマウスピースを使うと、いびきもなくしたり軽減されて、舌根沈下をかなりなくせます。
ただし、通常のマウスピースとは異なり治療用のマウスピースは専門の歯科医に作ってもらいましょう。
それほど値段は高くないですから、オススメです。
その他、いびき対策は即ち舌根沈下対策と考えていいです。
ですから、あなたにあったいびき対策を使ってください。
まとめ
舌根沈下も軽いうちに治してしまえば、体も健康で暮らせます。
舌根沈下を放っておくと、大いびきをかいたり、睡眠時無呼吸症候群になったりします。
そうすると、うるさいいびきで人に嫌われたり、睡眠不足で間違いをしたりすることがあります。
もし舌根沈下をしているのなら、適切な対応をとることを是非オススメします。